生きものこぼれ話 「幸運を運ぶ小さな渡り鳥・ツバメ 〜お家はどこにある?〜」
投稿日:2025年06月25日(水)
ツバメは春になると、暖かい南の国から日本へ旅をしてくる小さな渡り鳥です。黒く光る青い背中、白くふんわりしたお腹、そして長く二又に分かれた尾が特徴です。
空を軽やかに舞い、素早く飛び回りながら空中の虫を捕まえて食べるツバメは、見る人の目を楽しませてくれます。
ひと休み
◆ツバメのおうちはどこ?
ツバメは人の近くに巣を作ることで知られています。民家の軒下、お店の看板の上、駅のホーム、さらには橋の下など、私たちの生活のすぐそばで巣をつくります。
ツバメは泥と草をくちばしで運び、唾液で固めて小さな半球状の巣を作ります。巣の中では親鳥が卵を温め、ヒナがかえると両親が交代で餌を運びます。
親鳥を待つヒナたち
◆ツバメはなぜ人の近くに住むの?
ツバメが人の近くに巣を作るのは、天敵から身を守るためです。カラスやヘビなどの天敵は人を恐れるため、人の多い場所はツバメにとって安全なのです。
また、家の近くには明かりがあり、その光に集まる虫もツバメにとっては絶好の食料です。

人が出入りする場所は安心
◆縁起の良い鳥・ツバメ
日本では昔から「ツバメが巣を作る家は幸せになる」と言われ、「無病息災」や「豊作」「商売繁盛」の象徴として親しまれてきたことから、多くの人々がツバメの巣を大切に見守り、その成長をそっと見届けてきました。

巣立ち間もないヒナ
◆季節の終わりとツバメの旅立ち
夏が終わりに近づくと、ツバメたちはヒナを立派に育て、また南の国へと旅立ちます。遠いアジアやアフリカまで、長い旅を仲間たちと一緒に飛んでいきます。
そして次の春、再び日本に戻ってきます。

春にまた会えますように
春から初夏にかけては、ツバメ以外の鳥たちも巣作りをしている季節です。みなさん、見守ってあげてください。
もしも巣を作られることで生活被害などにつながる場所の場合は、フンが落ちにくいようにガードしたり、巣を作りにくいよう障害物を置いたりしてみましょう。
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