サロン講座
「アフリカゾウの鼻実験をしてみよう! in 八木山動物公園」を開催しました 
投稿日:2026年04月29日(水)
3月20日(金)に仙台市八木山動物公園 フジサキの杜において、動物園の「春まつり」イベントに合わせて、八木山動物公園 飼育展示課普及調整係とたまきさんサロンとのコラボ企画として、「アフリカゾウの鼻実験をしてみよう! in 八木山動物公園」と題したサロン講座を開催しました。アフリカゾウがどのようにして長い鼻を使って食べ物を食べているのか、実験を通して飼育員さんにくわしく教えていただきました。
【アフリカゾウについて】
現在、陸上で一番大きな動物は、アフリカゾウです。
その長い鼻と大きな耳で、動物園でもとても人気がある動物です。
体長4〜6m、体高2.5〜4m、体重3000〜7000kg
体はオスの方が大きく、オスにもメスにも牙があります。
アフリカゾウは、約75年の間に個体数を約50%以上減らしてしまいました。
その大きな原因は、ゾウの牙「象牙」を取るために、人間がたくさんのゾウを殺してしまったからです。お金になる象牙のために、密猟乱獲されてゾウはどんどん数を減らしていきました。
それから、アフリカの自然環境の悪化や人間の農地拡大による生息地の減少、水や食べ物の不足もゾウの減少に大きく影響しています。
現在は「絶滅危惧種」に指定されています。積極的に保護していかなければ、やがて地球上からいなくなってしまう動物なのです。動物園で飼育されているゾウも高齢になって死んでしまえば、いずれ私たちはゾウを目近で見ることができなくなってしまうかもしれません。
【アフリカゾウのメアリー】
イベントに協力してくれたアフリカゾウは、「メアリー」という愛称がつけられたゾウです。メアリーは推定60歳のメスで、日本の動物園では一番高齢なアフリカゾウになります。人間でいうと80歳くらいでしょうか。
メアリーは、食べ物に気づいてゆっくりとゾウ舎の方にやって来ました。近くで見るメアリーの大きさに、参加者の皆さんから歓声が上がりました。

【鼻実験】
飼育員さんに夜間ゾウが寝ている寝室をきれいに掃除していただきました。今回はそこに私たちが入り、外にいるメアリーにエサを食べさせるという実験を行います。

飼育員さんに、いろいろな果物や野菜などを用意してもらい、いよいよ鼻実験開始です。
・リンゴ:これは予想通り、鼻の先端でつかんで口に運んでいました。
動物園では、トレーニング用にわざと小さく細かく切って与えているそうです。

・ニンジン:細長い形でも、器用につかんで口まで運びます。

・黒糖ジュース:大好物だそうです。水を飲む時にも、鼻で吸って口に運びます。9リットルくらいを一気に吸い込み驚かされました。鼻の中には、最大で12リットルの水をためることができるそうです。

・ペレット(ZC):粒状の食べ物は、つかむのではなくまず掃除機のように鼻で吸い込みます。そうして、口に鼻を入れて口の中に吹き出すような食べ方です。
・豆腐:用意されたのは柔らかい絹ごし豆腐で、これはかなり難しそうです。メアリーは、豆腐を横からすくい上げるようにして鼻でつまみ、口まで運んでいました。
・ポップコーン:軽い粒状のものはどう食べるのでしょうか? 少しならばそのまま鼻で吸いますが、バケツに入っているような量が多いときには、鼻先でバケツをつまみながらじょうずにかき寄せて吸っていました。

・カボチャ:固くて重さのある丸い食べ物は鼻の筋肉を使い、すくって、つまんで、吸いながら持ち上げ、口まで落とさずに運びます。そして口の中に入ると歯でかみ砕くのです。スイカなども一個丸ごとこのようにして食べるそうです。

実験によって、ゾウはどんな形や状態の食べ物でも鼻を器用に使って食べることができることがわかりました。
ゾウの鼻は、平均2m以上にもなります。野生では、この長い鼻を使って高い樹木の葉をむしり取ったり、地面の物をつかんだり、川を泳ぐ時には水面に出して呼吸をしたりします。鼻には骨がなく筋肉でできているため、上下左右自在に曲げ伸ばしができるようなつくりになっています。
人の顔でいうと、鼻と上くちびるがくっついて長く伸びたようなつくりです。鼻で食べ物をつかみ、鼻を下に丸めながら口に運んで食べたり飲んだりしています。
近くで観察すると、この鼻の先端には上下に突起があって、これを指のように使って物をつかんでいる様子もわかりました。
【まとめ】
世界中の動物園では、絶滅のおそれのある野生動物を飼育して、くわしくその生態を調べながら動物園どうしで繁殖を行って種を保存しています。そして、今回のようなイベントを開いて多くの人たちに動物のことや動物がおかれている環境について、正しい知識を示し考えてもらうことが動物園の持つ大きな役割にもなっています。
ふだんは動物園内でも遠くからしか見ることのできなかったアフリカゾウを、今回はとても近くで見ることができて、ゾウが長い鼻を使って器用に食べ物をつかみ口に運んでいる様子を、鼻実験を通して学ぶことができました。また、野生の動物が生息していける自然環境を守ることの大切さも教えていただきました。
講師を務めていただいた飼育員の皆さん、講座にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
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