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生きものこぼれ話「ヨシゴイ 〜湿地の忍者!?〜」
投稿日:2024年09月20日(金)
ヨシゴイをご存知ですか? 「ゴイ……魚?」 ではなく、ヨシ原にいるサギの仲間で、擬態という「忍術」を使うちょっと不思議な鳥です。
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夏、朝日に照らされハスが花開く沼で、細長い不思議な鳥を見つけました。
ヨシゴイです。
さて、どこにいるでしょう?
その名の通りヨシ原などの水辺に生息する夏鳥です。
日本で見られるサギの仲間では最も小さく、細長い体を活かして入り組んだ草の間や水面に浮かぶ葉の上を器用に歩き、餌となる小魚を探します。
ハスの花と比べてこのサイズ感
幼鳥には縦長の縞模様あり
また、体を細く伸ばし、植物に擬態して身を隠す様子も見られます。
まるで忍者のようですね。ヨシ原の環境にうまく適応しているのでしょう。
忍法「細長の術」
たしかに植物っぽいかも
低空飛行で獲物を探索中
ヨシゴイの名前にも入っている「ヨシ(葦)」は、茎内部が空洞になっています。軽くて通気性に優れるため、古来、屋根材やよしずなどとして活用されてきました。ヨシゴイのようにさまざまな生物たちも、身を隠す場や巣材としてヨシを使っています。
仙台では、冬場のヨシ刈りなどヨシ原を維持することで、ヨシを活用する文化やそこに生息する生物を守る活動などが行われています。
ヨシ原はヒトがかかわることで保たれる生態系
ヨシ原にはゴイサギも! 何羽隠れているかな?
夏には、「せんだい農業園芸センターみどりの杜」に隣接する大沼の、ハスの群生やヨシ原で、命を繋ぐ生きものたちを目にすることができます。
もう9月ですが、大沼では秋の終わりごろまでヨシゴイを見られるそうなので、観察にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
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