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生物多様性保全推進事業 〜感じる、つながる、杜の都の生き物語〜『カジカガエル観察会』

投稿日:2021年06月30日(水)

このイベントは終了しました。


生物多様性保全推進事業 〜感じる、つながる、杜の都の生き物語〜『カジカガエル観察会』開催レポート

令和3年6月19日(土)17:00〜、カジカガエルの観察会を実施しました。
 

カジカガエルの観察会は、今年度が初めての開催です。地下鉄国際センター駅に集合し、観察場所の竜の口沢(青葉区荒巻字青葉)へ向かいます。

今日は、あいにくの雨でしたが、カジカガエルにとっては好条件で、鳴き声を聞ける可能性が高くなるそうです。
講師には、宮城教育大学の棟方有宗准教授をお迎えしました。
 

竜の口沢へ向かう前に、広瀬川の本流を見に、大橋へ向かいました。
広瀬川は全長45qの一級河川で、名取川へ流れ込む最大の支流です。広瀬川には、ヤマメやコイなどをはじめ、合計でおよそ70種類もの魚が生息しているそうです。大橋から、カジカガエルの鳴き声を聞けることもあります。
 

竜の口沢まで、20分くらい歩きます。
 

竜の口沢に到着しました。
竜の口沢は、歴史的には仙台城の外堀の機能も果たしていました。先生が人から聞いた話では、小判や皿、砲弾も見つかったことがあるそうです。

竜の口沢には沢から広瀬川に土砂が流れ込まないようにするための堰堤(えんてい)が設置されています。
防災という点では有用ですが、生態系の面では、魚の遡上を妨げてしまうため、良いものではありません。竜の口沢に生息する魚は、アブラハヤ、ドジョウ、ホトケドジョウの3種類だけです。これも、堰堤が影響しているのかもしれません。
講師の棟方先生は、堰堤に魚道を設置し、魚が遡上できるようにする取り組みを行っているそうです。
「話をしている間にカジカガエルが鳴くと思ったんですが…」と棟方先生。カジカガエルも人がいるのを警戒して鳴かないのかもしれません。
40mほど進んで、こちらで生きものを観察しましょう。
 

今日は、宮城教育大学の学生さんにもお手伝いに来てもらいました。
生きものを捕まえに、川に向かいます。
 

最初に見つけたのは、ホトケドジョウです。ホトケドジョウはとても珍しく、関東地方では基幹道路の工事中に見つかり、工事が一時中断したこともあったそうです。
 

つづいて、オタマジャクシ。
竜の口沢では、1u四方に、数十匹ものオタマジャクシが観察できるそうです。
 

今度は、本日の主役、カジカガエル。見事な網さばきで捕まえてくれました。

カジカガエルは、清流にしか暮らしていないと言われています。仙台のような大きな都市の市街地近くでカジカガエルを見られるのは珍しく、とても貴重な資源と言えます。
 

最後は、アブラハヤ。アブラハヤは、竜の口沢に1番多くいる魚で、仙台では「にがっぺ」とも呼ばれているそうです。
 


雨が上がって来たので、川に入って生きものを観察してみました。(※特別な許可を得て川に入っています。)
川には、びっくりするくらい多くのオタマジャクシがいました。

 
 

上1匹がアブラハヤ、下2匹はホトケドジョウ
 


今回の観察会では、残念ながらカジカガエルの鳴き声を聞くことができなかったので、皆さんにはスピーカーで鳴き声を聞いてもらいました。

「ふぃふぃふぃ…」という鳴き声に、「鳥みたい」とみなさん驚いていました。

美しい鳴き声は、「広瀬川のカジカガエルと野鳥」として、環境省の「残したい音風景100選」にも選ばれています。

Webサイトたまきさんでは、カジカガエルの動画や鳴き声の音声を聞くこともできるので、ぜひご覧ください。
URL:https://www.tamaki3.jp/wildlife/index.html


最後に、アンケートから、少しだけ皆さんの感想を紹介したいと思います。
・とても楽しかった。ホトケドジョウを間近に見ることができて良かった。
・あんなにいろんな生きものが見られると思っていなかったので楽しかった。
・地下鉄駅から少し歩いただけでこんなに自然豊かな場所がある都市に住んでいることが誇らしくなった。

今回は、12組、23名の皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました。また、講師の棟方先生、お手伝いいただいた学生さん、ありがとうございました。

今年度の生物多様性保全推進事業では、音をテーマにした自然観察のイベント(海辺の音ハンティング!・7月31日、ワークショップ 耳の記憶/音の記録・8月8日)、田んぼの生きもの観察会(8月7日)など、様々なイベントを実施予定ですので、ぜひご参加ください。