満開のウメとともに春の到来を知らせてくれる黄緑色の小鳥・メジロ。
ウメの花々の中で何をしているのでしょうか?

*　　*　　*


まだ雪が降ることもありますが、春の訪れを感じる時期となりました。
満開のウメの間を飛び回る小鳥がいます。目の周りの白いフチドリが特徴の「メジロ」です。


メジロはウメやサクラなどの花の蜜が大好物。甘酸っぱい花の香りに誘われて木々の間をせわしなく飛び回り、蜜を食べます。


メジロの舌は、細長くて先がフサフサしており、まるで筆のような形をしています。この筆のような舌を花に差し込むことで、上手く蜜を採ることができます。


一方で、ウメも、メジロたちにただ蜜をあげているわけではありません。
メジロが蜜を食べるとき、雄しべに触れることで、たくさんの花粉が顔に付きます。蜜を求めて次々と花を移っていくメジロたちに花粉を運んでもらい、受粉のお手伝いをしてもらっているのです。


メジロの他には、ヒヨドリなども蜜を求めてやってきます。初夏にウメの実がたわわに実るのは、春先のメジロたちの活躍のおかげでもあるのです。


こうした光景は、せんだい農業園芸センターや近くの公園など仙台市内でも見られます。
ウメに続いてもうすぐサクラのシーズンも到来しますので、ぜひ、メジロの姿を探してみてくださいね。

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